ごめんなさいごめんなさい、あんなにステキな曲なのに
あんなに感動する曲なのに、ブログのタイトルが
こんな感じで申し訳ございません、皆さんこんにちは
akatsukikyo Music Channel総監督代理:ホンケンです
さて、今回はaMC史上最高傑作!
『キオクノカケラ』のコード進行を
特別に解説致します!
Are you ready?
『キオクノカケラ』
Key:Dmajor(#2つ)
BPM:179
【ダイアトニックコード】
DMaj7・Em7・F#m7・GMaj7・A7・Bm7・C#m7(♭5)
Dキーにおけるダイアトニックコードです!(セブンス系除く場合あり)
(分からない方は、特殊な事をやっていない
コードと思っていただけたらとりあえずOKです)
【Aメロ:マイナー借用(亜種)で楽曲の方向性を提示】
0:01~
│D・・・│・・・・│CMaj7・・・│・・・・
│Bm7・・・│・・・・│GMaj7・・・│GmMaj7/A・・・
│D・・・│・・・・│CMaj7・・・│・・・・
│GMaj7・・・│・・・・│Am7・・・│A7・・・
さてさて、いきなり2つ目のコードにチェックが入る
今作『キオクノカケラ』ですが、難しい事を
しているわけではございませんので、ご安心を!
Aメロでは「マイナー借用(的)アプローチ」を
使用して楽曲の方向性を示しています
このCMaj7というコードですがMaj7は置いておいて
いきなり出てくるCという音を分析しましょう!
このCはDキーではⅦ♭にあたる音です
いわゆる、マイナー借用という技の1つですが
今回はものすっごく単純でして
冒頭2小節を全音下げたのが3~4小節目です
これだけです!(。-`ω-)
単純にずらしたダケなのですよ(笑)
ですが、このお陰で楽曲の方向性を
示していく事が出来ます
今作のテーマは『少年の告白』
ですが、聞いていただくと分かるように
『最期の想い』を伝える曲です
ですので、パッと見、明るくても
実は心が締め付けられるほど切ない世界観を
音で描いていく必要があるのです!
そこで採用したのが
D⇒CMaj7⇒Bm7
I(Maj)⇒Ⅶ♭Maj7⇒Ⅵm7
という冒頭の3つのコード
Iで「明るい曲か!」と思わせつつ
Ⅶ♭Maj7で「おや?」となり
Bm7で「え、切ない曲なの……?」と
初っ端から聞き手の心を不安定にさせます!
(不安定にする事で涙腺攻撃の隙を作ります!!)
ルート音が順番に下がっていき
Ⅵm7に落ち着く流れが良いんですよ~(*´ω`)
ちなみにMaj7にしたのは
独特な緊張感が欲しかったからなので
本来の借用C7や単純にCでも応用が効きますよ♪
【Bメロ・切なさから決意へ】0:22~
│Bm7・・・│・・・・│F#m7・・・│・・・・
│C#m7(♭5)・・・│D・・・
│E7・G7/A・│GMaj7/A・A7・
Bメロの特徴は「切なさから決意へ」
サビが本当に綺麗なので、そこに向けた
決意を描くような進行にしています
まず4小節はm7で攻めて
暗い雰囲気を演出しC#m7(♭5)に
持っていきます
で、このC#m7(♭5)に持っていきたかったのは
一度、Dで、“Bメロを終わらせるため”
A7(V7)をサビ前煽りにとっておき
m7(♭5)独特の音の不安定さも
演出できる適役だったのです
そして、このDで落ち着くからこそ
Bメロラスト2小節の煽りが際立つ際立つ!
E7⇒G7/A⇒GMaj7/A⇒A7
ディグリー化すると
Ⅱ7⇒Ⅳ7/Ⅴ⇒ⅣMaj7/Ⅴ⇒Ⅴ7
今回はⅡ7を混ぜましたが
最近は4つのコードで
ドミナントを構成するのが
マイブームになっています(笑)
ドミナントのバリエーションは
先生に鍛えていただいたので
いくらでも行けるのですが
こだわりは「最後はⅤ7」
しっかりトライトーンを実音で鳴らしてこそ
サビが輝くと思います!
【サビ前半:怒涛の4度上行!!】0:33~
│D・・・│C#m7(♭5)・F#m・
│Bm・・・│Am・D・
│Gadd9・・・│F#m・Bm・
│E・G#m7(♭5)・│Asus47・A7・
分かりやすく2小節で改行しましたが
ひたすら4度上行の動きを繰り広げます!
人間の感覚的にも4度上行は
気持ちよく聞ける動きではございますが
個人的に本当に好きな動きで
意外な曲で同じ様に4度上行が
多用されていました
↑we wish you a merry Christmas
小さい頃から、この曲が好きで
何となくドラマティックで心躍る
印象を持っていたんです
(この曲、実は今度カバーさせていただきます!)
で、カバー制作の時にコード進行が
ひたすら4度上行だった事に気づきました!
│Ⅰ・・・│Ⅳ・・・
│Ⅱ7・・・│Ⅴ7・・・
│Ⅲ7・・・│Ⅵm・・・
│Ⅳ・Ⅴ・│Ⅰ・・・
こんな感じです!
【サビ後半 アボイドがナンボの(略)】0:44~
│D・・・│C#m7(♭5)・F#m・
│Bm・・・│Am・D7・
│G・・・│G#m7(♭5)・・・
│Gadd9/A・・・│A・・・
サビ後半は前半とほぼ同じですが
少しずつ展開を変えています
その中で注目すべきはG#m7(♭5)
……の時に通る歌メロについて!
G#m7(♭5)の構成音は
(ソ#・シ・レ・ファ#)です
しかし、歌メロディで『ラ』を
通っているのです!(ラ~シ~レ~って感じ)
これ、いわゆるアボイドノートだと
思った方いらっしゃいませんか?
アボイドはavoid
「避ける」って意味……でしたよね?
(英語苦手……)
つまり、避けるべき音なのです
今回はソ#とラが隣同士の音で
濁ってしまうのです
……んな事わかってんだよ~!(笑)
あくまでも、承知の上で
今回はメロディをラで通しました
でも、聞いていただいて
あ~んまり違和感ないですよね?
(アボイドよっぽど嫌いな方は
気になってしまうかもですが……)
というのも、捉えようによっては
♭9テンションと捉えても良いですし
そもそも濁ってほしい所でもあるからなんです
もう1度、問題の箇所が含まれた
4小節を見てみましょう
│G・・・│G#m7(♭5)・・・
│Gadd9/A・・・│A・・・
ここはサビのラスト・キメとなる
Aに持っていくために盛り上げていく
大切な4小節なのです!
ディグリーにすると
Ⅳ⇒Ⅳ#m7(♭5)+♭9?
⇒Ⅳadd9/Ⅴ⇒Ⅴ
サブドミナントからドミナントへ動く
普通の動きの中に、異色な奴が
混ざっていますね(。-`ω-)
これ、イメージは
「力をためて~ドーン!」です
赤い棒の動きを見てみてください!
1つ目⇒2つ目でギュッと縮こまって
そこから広がっているのが分かりますでしょうか?
G#m7(♭5)は、この縮こまった瞬間
そこにアボイドノートを、あえて入れる事で
よりギュッとしたカオスな感じを作り
次の音の開放感を演出しています!
(そのためキラキラ輝く9thも使っています)
【1番サビ終わり】
│D・・・│Em・・・│F#m・・・│G・A・
【1番~2番間奏】
│D・・・│G・・・│A・・・│D・・・
│G・・・│A・・・│B♭・・・│C・・・
この辺は大した事していないです(笑)
最後のマイナー借用くらいですかね……
これは多用するので、他の曲の時にでも
解説できればと思います!
【2番A⇒B⇒サビが入ります】
2番は、同じコードですがサビラストで
│G・・・│G#m7(♭5)・・・
│Gadd9/A・・・│A・G#dim・
からの、Bメジャーキーに入る
謎の転調を繰り広げています(笑)
これは、謎です(笑)
なんか良く分かんないんですけど上手くいった
不思議な転調の仕方しています
これは感覚的なものなので
言葉で上手く説明するのが難しいです
確かに同音とかありますけど……
(誰か、解説できたらしてください笑)
【ピアノソロ】2:04~
Bmajor(#5個)
(BMaj7・C#m7・D#m7・EMaj7・F#7・G#m7・A#m7(♭5))
│B・・・│E・・・│F#・・・│D#・・・
│G#m・・・│E・・・│F#・C#・│B・E7・
最後が不思議な動きしていますが
ふらふらしながらもこの後の
Aメジャーに転調するためです
その他は単純です!
(転調しているのでディグリーに注意ですね!)
【ギターソロ】2:15~
Amajor(#3個)
(AMaj7・Bm7・C#m7・DMaj7・E7・F#m7・G#m7(♭5))
│A・・・│・・・・│G#m7(♭5)・・・│C#・・・
│F#m7・・・│Em・・・│A・・・│A#⇒C⇒C#dim
こちらも不思議なのはラストですね
これはサビ頭のDに持っていくための
パッシングディミニッシュ・C#dimを
どうしても使いたかったため
トニックのAからCまで引っぱりあげました
※順当に行くとA⇒A#⇒B⇒C⇒C#dimですが
しかし、音数的に1つ捨てる必要があったため
悩んだあげくBを捨てました
これも理論的な理由はありません!
聞いた感じで、しっくり来たからです!(笑)
【落ちサビのみ使う半音下降進行】2:26~
│D・・・│C#m7(♭5)・F#m・
│Bm・・B♭m│Am・D7・
│G・・・│G#m7(♭5)・・・
│Gadd9/A・・・│A・・・
コード進行の中でⅥm⇒Ⅴmという進行を
作っていたら、超絶お勧めなのが
『曲中1回だけ使えるⅥm⇒Ⅵ♭m⇒Ⅴm』
これ、ギターを弾き始めた頃から
「めっちゃ好き~!」って思っていて
ようやく作曲で使えた技なんです!
切なさをMAXにできるので
キオクノカケラのように落ちサビなどで
使うと良いと思います!
でも、曲中で使えるのは1回だけ!
(なんか、ものすごい必殺技みたいですね)
何度も使うと、ちょっと、くどくなるので
曲と相談しながらお使いくださいませ♪
【まとめ!】
今作、キオクノカケラを元に
コードの解説を致しましたが
いかがでしたでしょうか?
結構、知識が必要な所も
あったかもしれませんが、意外と
その場のノリでコードを決めているのが
分かっていただけたら嬉しいです
そもそも、コード理論は
人間の感覚に基づいたものなので
音で感情表現をするために
色んな技を覚えていくと楽しくなってきますよ~(≧▽≦)
【SpecialNarrative Journey+2】
10/28(日)M3-2018秋でリリース!
“想い”をテーマにONEが唄い上げる
アニソン系せつなポップロックを中心に
全13曲のカラフルな音楽を詰め込みました!
■場所:東京流通センター
■ブース:第二展示場 2F 【サ-07a】
■サークル名:akatsukikyo Music Channel
■新譜タイトル:Special Narrative Journey+2
■曲数:13曲
■会場価格:500円
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