皆様、こんにちは、ホンケンです!
今回は以前動画で紹介した「アニソン定番進行」を
より掘り下げて考えていきたいと思います!
普段使っているテンプレが、どうしてテンプレ足り得るのか? を研究する
ちょっとマニアックな記事とはなっていますが
「コード進行をより理解した上で使用したい」という方にぜひ読んで欲しい内容に
まとめてみましたので、ぜひ楽しんでいただければ幸いです!
1.進行の流れ~カノン進行×ツーファイブ~
まずは、進行の流れを確認してみましょう!
※Cメジャーキーです
この進行の成り立ちは個人的な見解ではありますが
カノン進行×ツーファイブ だと考えています。
(実際にちょっと音楽が分かるリスナーさんからは
「カノン進行?」と聞かれることもありますね!)
カノン進行、偶数番目のコードを変換し
次のコードに対するツーファイブワンの動きに変換します。
・ゴールがメジャーコードなら
〇m7(4度上⇒)〇7もしくは〇m7(4度上⇒)ゴール
・ゴールがマイナーコードなら
〇m7♭5(4度上⇒)〇7もしくは〇m7(4度上⇒)ゴール
※基本は〇7⇒ゴールの流れですが、歌メロや曲全体の方向性によって
〇m7、あるいはその他ドミナントの代理コードで置き換えてみましょう!
動画でも言いましたが、この進行のインパクトが非常に強いのは
①Jpop王道のカノン進行が原型である事:聞き馴染みが強い
②倍音によるドミナント⇒解決的なルートの4度上行を連発
この2点が組み合わさっているからだと考えています。
Jpopに多く使われ、「もはや日本人の血潮となっている」
と言っても過言ではないカノン進行と
人間が本質的に気持ちよさを感じる4度上行が組み合わさるので
アニソンに使われやすい進行なのだと思います。
2.ノンダイアトニックに注目
ここまでは動画でも紹介しましたが、ブログでは更に深堀します!
続いて注目するのは「ノンダイアトニックコード」
このテンプレでは、ツーファイブ化した中の
Gm7⇒C7 で「シ♭」が鳴っていますね!
楽曲のキーに無い音を使うコードの事
(ドレミファソラシド じゃない#や♭を使用するコード)
またEm7をE7として使えば(ソ#を鳴らす)
ここにもノンダイアトニックコードを入れることができますね!
楽曲をカラフルにするには、ドレミファソラシド以外の音を
上手く取り入れる事が重要な要素の1つです。
★特に7度♭(Cメジャーならシ♭)の音は
「切なさ」を表現するのに非常に向いている
と考えています。(あくまで今まで楽曲を聞いてきた中での個人的な意見ですが)
その観点でテンプレを見ていくと
・7度♭をツーファイブの動きの中で連続的に鳴らしているセクションが
2回目のツーファイブモーションで登場する事。
・そして、テンプレ自体のスタートは、Ⅰ(Maj)という
「一番分かりやすい明るいさ」で始まる事。
これらの要素が組み合わさる事で
「明るいのに何故か涙腺が緩んでくる」
いわゆる“エモさ”に繋がっているのでしょう。
3.禁断のコードを更に組み込む
これだけでもこのテンプレが、非常に強力なテンプレである事が分かりますが
更に組み合わせとして取り入れる事ができるのが「禁断のコード」
アニソン進行のAm⇒Gmのつながりの部分、間に半音のクッションを入れてあげると
これがまたエモい、マジでエモい……(笑)
ホント素敵な響きを出してくれるのですがインパクト抜群なので
使いどころには要注意です!
この禁断のコードは、全ての音で「半音下げ」を鳴らす事ができるのがポイント。
機能的に「裏ドミナント⇒解決」の動きを連続で鳴らすため、ツーファイブ連発のテンプレに唯一負けない強さを持っていることも相性の良さ。
切なさの要素がより一層強まるので、ぜひ叙情的な歌詞を載せてみてはいかがでしょうか?
まとめ
アニソン進行、グッとくる理由をまとめてみましたがいかがでしょうか?
何となく使っているコードテンプレは、テンプレ化するだけの”力”を持っているので
色々と研究してみるのも、面白いですよ(*´▽`*)
慣れてきたらリハモもいいですよね! 役割維持・役割破壊も使い分けられると
楽曲制作の幅が広がるのでぜひぜひ勉強してみてください!
お知らせ
今回のアニソン進行テンプレをたくさん使用したアルバム
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3・12・13・14曲目にアニソン進行を混ぜています!
同じ進行でもバラードなど色んなジャンルに取り入れているので
よかったらぜひ聞いてみてください!
■配信
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【目次】
1.進行の流れ~カノン進行×ツーファイブ~
2.ノンダイアトニックに注目
3.禁断のコードを更に組み込む