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「わんだふるしんくろないず」歌詞一覧・裏話ページ

~歌詞一覧~リンク先へ!

1.わんだーわんだー OИE&玉姫

2.ヘッドホンドライブ OИE&機流音

3.ストロベリーロケット OИE&AiSuu

4.擬き堕ち OИE&知声

5.クレッセントムーン OИE&月音

6.sync! sync! sync! OИE&IA

7.カップ焼きそばを作る時にソースを先に入れないための歌

~制作の裏話~

皆様こんにちは! 最近旅行に行けていない系作曲家のakatsukikyoです。この度は、「わんだふるしんくろないず」をお手に取っていただき、誠にありがとうございます!
毎度恒例ですが、今作の制作秘話や楽曲の詳しい内容を様々な方面へ脱線しつつお届けしますので、ぜひ楽曲と焼きそばをお供にお読みいただければと存じます。
それではいってみましょう!

0.今作をつくるキッカケ

元々は玉姫さんの発売決定の知らせを受け、ONEとのあまりの親和性の高さ(犬)に「犬テーマの楽曲をつくりたい!」と思ったのが始まりでした。 ただ、最初は「わんだーわんだー」単曲でMVだけボカコレとかに出そうかな〜という計画でした。 
CD作品にするキッカケになったのは、ねじ式さんに機流音とAiSuuを紹介頂いた事。ねじ式さん、JASRACにも在籍される、ものすごいボカロPの方なのですが、有り難く先日ご挨拶させていただいた際に、この2ボイスキャラを紹介してもらい、「これ…もしかしてOИEと色んなキャラのデュエットソング集つくるの良くない?」とアイデアが生まれたのが今作に繋がりました。
また、OИE10周年というのも大きな出来事。先日の1stPLACEさんのアニバ放送でコメントさせてもらった際にも言いましたが、ソングボイス発売当初からずーっと使い続けているのでOИE歴約10年なんですよね。
だからこそ、何か作品を作りたいとはカネガネ思っていまして。OИE中心にしつつ、新しいボイスキャラ達も交え、もちろんIAも参加するお祝いみたいな作品となりました。

それでは、そんな楽曲達を1つずつ語っていきましょう!

1.わんだーわんだー

CDタイトル「わんだふるしんくろないず」の前半を担う楽曲はOИE✖︎玉姫のワンワンコンビ! かつてからOИEをオネ、ではなくワンと呼び、犬キャラ扱いする文化があったような気がします。そこにホンモノの(?)犬キャラ、犬山たまきさんをモデルとした玉姫さんのVoiSona化と聞いたら、もうこうなるでしょ!という楽曲を作りました!

特定の推しはいないもののVTuber業界自体は企業、箱、個人、配信勢も動画勢も、100万人オーバーから数百人登録の規模まで、かなーり雑食で見ておりまして。
犬山たまきさんは、その中でも「V業界のハブ空港」と呼んでしまっていいほど、様々な活動者さんとコラボしていらっしゃり、当然めちゃくちゃ良く見ております。
今作「わんだーわんだー」はそんな活動者さん目線の物語を軸に歌詞を書いています。もちろん自分も作曲という発信側であるので、その活動の中で想う事なども混ぜて言葉を綴っていきました。
またOИE、玉姫それぞれ「これってもしかして、、、」と思っていただけるようなワードも混ぜておりますので、ぜひ探してみていただければ嬉しいです!(ヒントは2人の代表作関連!)

個人的に久々に、おもちゃ箱をひっくり返したみたいな賑やかなポップスを書いたのでとても楽しく進められた作品となりました。

2.ヘッドホンドライブ

機流音さんは、ゴールデンボンバーの鬼龍院さんがモデルのボイス。金爆ファンの方だと、タイトルやイントロで、何の曲のオマージュかピンときたかもしれません。
世間では「女々しくて」の印象が強いでしょう。ですが個人的に金爆といえば「イヤホン」あの時代のV系らしいソリッドロックがお気に入り。

そんな「イヤホン」をイメージしつつ、久々にほぼバンド楽器のみで構成したライブ感溢れる楽曲をつくりました!

いや、まさかキリショーさんが合成音声になる時代がくるとは…学生時代、どっぷりV系の楽曲にハマっていたので感慨深いものがございます。男性ボイス、なかなか無いので男性曲のイメージないかもですが、むしろV系ばっかり聴いていたので一番畑、ホームタウンだったりします。

この勢いで次はDAIGOさんを…(←BREAKERZファン)

歌詞の内容は、令和の現代っ子。なるべく人との無駄な関わりは避け、手のひらサイズのスクリーンから得られる快楽で死ぬまでの暇つぶしをしていたい。
そんな擦れた心と、”少し古いロック”の対比を描いていきました。
個人的には少し古いロック、の世界観の方が好きですが、スマホってマジで時間泥棒ですよね…気づいたらそっちに夢中になっちゃいますもん。 皆様もぜひほどほどに。

3.ストロベリーロケット

お次は、SILENT SIRENのすぅさんがモデルのAiSuuさん。サイサイは自分が学生時代、友達に激推しされてアルバム1枚だけですが聞いていましたね。チェリボムと八月の夜が記憶に残ってます。
タイトルはお察しの通り、チェリボムから。 歌詞的にはあの曲のような方向性ではないですが。
ただ、ヘッドホンドライブとは異なりサウンド面は全然違う方向から引っ張ってきました。ドラムンベースにハードなギターを重ねる手法。オーストラリア出身のバンド「Pendulum」の楽曲達からイメージして作ってみました。乗せる歌声はポップなので、Kawaii Rock Drum’n’bassと勝手に呼んでおります。

制作を進めて終盤で気づいたのですが、すぅさんってめちゃくちゃ高音の声が一番映える方だったな、と。今作もサビの最高音らへんでようやく本領発揮しているな、という印象だったので次回以降気をつけなければと思う曲でもありました。ただOИEが高音より、中域で輝くタイプ(だと思っている)ので、デュエット曲だとこのくらいが収めどころなのかなぁ…とも思います。

4.擬き堕ち

知声さんは2022年の「CoDe Of VIctim」収録の「慊」以来です。今回はちょっとゲームにありそうな雰囲気の曲を目指して作ってみました。
知声さん見た目的にめっちゃファンタジーの世界で出てきそうじゃないですか。だからこのイメージだったのですが、三周年のビジュアル見ました皆さん? めちゃくちゃポップで、ドムドムバーガーで蟹バーガー頼んでそうな感じになっているじゃないですか! ええーっ⁉︎ と驚きが隠せないキョウこの頃。

そんな知声さんですが歌声は変わらず神秘的で、普段のポップスとは異なる方向での創作意欲を湧かせてくれるな〜と思っております。

歌詞の内容は一言でいうと”似非クリエイター”まあ、最近よくいるAI絵師さんとか、そういうやつですね。
別にAI絵自体は悪くないとは思っていて、それこそ自分も使いますし、進化していく技術は活用すべきです。
ただ、順番を間違えるなよ!というアングリーなオキモチを歌詞に込めております(珍しい気がする)
“良いものを作りたい”という想いに対するツールだったら良いかな?と思うのですが、”これで金儲けしてやろう”という想いが先行しているのに、クリエイター気取るのがなんだかなぁと思うのです。
もちろんお金は稼ぐべきです。その方が活動を広く長くできますから。皆幸せになれます。でも後者の人はFIREできるようになったら、多分クリエイト止めるでしょ? それがねぇ…なんだかなぁ…とモヤモヤするのでした。ただイチイチ怒っていても何も得しないので、せっかくなら、と自分の作品に昇華させていただきました。

5.クレッセントムーン

橘みずきのオリジナル変化球ではありません。
えっと、こちらはシンガーの月乃さんをモデルにした月音さんとのコラボ曲!
月乃さんは個人的にすずやみさん、同人音楽サークルのVivid Lilaさんのゲストボーカルイメージがめちゃくちゃ強くて…って思っていたら月音さんのサンプル作成されていましたね。すごい!

(皆Air of Celesteを聴くのです)

そんな同人音楽的に有名なシンガーさんがまさかの合成音声化、という事で今回自分も楽曲を作ってみました。

普段星をテーマに曲を書く事は多いのですが、月は比較的珍しいのではないでしょうか? ねえ、赤”月”キョウさん⁉︎

この曲を書き終わってから、そういえば名前に月が入っている事に気づきました。まあ本名じゃないしね…

曲調は個人的にめちゃくちゃ好きな部類、テンポ感は王道のスピーディーなポップロックですが、雰囲気は切なさも交えた夜空の世界が見える音。
過去作だと「Holographic Constellation」や「ガラス越しの星海」あたりが同じDNAでしょうか。

CD全体を通してデュエット曲ばかりの作品ですが、本楽曲が一番、ボーカルのすれ違いが多い楽曲です。サビの後半やDメロ部分、別々の歌詞で2ライン走らせつつ、ある地点で合流。これだけでご飯3杯いけるほど、めっちゃ好きなのですが伝わりますでしょうか?
元々音楽はたくさんのメロディの集合体だと捉えていた節があったので、複数のメロが上手く絡み合う曲、めちゃ好きなんですよね。今までなかなか自分では作っていなかったですが、大好物なので今後、もしかすると増えていくかもしれません。

6.sync! sync! sync!

こちらもタイトルのパロディ感で分かりますね。かの名曲「Sing! Sing! Sing!」インスパイア系楽曲でございます。
「Sing! Sing! Sing!」といえば某王国のショーが終わっちゃいますね。結局三木さんのドラム生で見れずじまいでした。

ま、そんな楽曲からイメージしたこちらはIAとOИEのARIA姉妹でお届け! 最後はやっぱりこの2人でしょ、って事でとても可愛らしい曲になったのではないでしょうか?

CDタイトル、元々は1曲目と同じ「わんだーわんだー」にしようと計画していましたが、本楽曲の「sync」がシンクロ、テーマの”デュエット”にピッタリの言葉だ!という事で、シンクをお借りして「わんだふるしんくろないず」というタイトルになりました。
明確なストーリーはありませんが、ショーの始まりと終わり、みたいなイメージがありますね!

いわゆる”ハネ”のリズムで乗せていく曲はちょっと作るの大変ですが、聴くのは大変好きでして。 1サビの”共鳴したビート”の所とか、めっちゃミュージカルっぽくてお気に入りのフレーズなんですよね。 つくづく音楽雑食ですが、それぞれのジャンルに「ここ好き!」ってポイントがあり、各方面、いかんなく発揮してきたい所存でございます。

ところで、いつの間にかIAもOИEも2.0のアップデートがあったのですね。いや、何となく知っていたのですがアプデ忘れてまして、、、おかげで本作、楽曲ごとにOИEのバージョンが違ったりします。あえて正解はお伝えしませんがぜひ聴き比べてみてください。

という事で、楽曲解説は以上です! いや〜デュエットって、いいよね!

合成音声系の次回作は、まだ何をやろうか迷い中ですが秋にARIAのイベントがあるとの事なので、そこ重視の作品にはなっていくでしょう!
akatsukikyo先生の次回作に期待!

改めまして、本作を楽しんでいただきありがとうございます! 最近は実際のボーカリストさんとの作品も作りつつ、仕事も曲作りの日々。よく飽きないな…今後も色んな方面で楽曲をお届けできるかと思いますので、akatsukikyoをこれからもよろしくお願いします!