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夏だ! 夏曲はGメジャーキーで作れ……!?

 

みなさん、サマー! 夏ですよ~!(≧▽≦)

夏と言えば夏曲! 今回はakatsukikyo流

夏曲の作り方をお伝えいたします!

Are you ready?

 

 

……って事で! 夏曲の作り方をお話します!

といっても、かなり偏った作り方です!(笑)

あくまで一例として参考にしていただければと思います!

 

【夏をイメージしよう!】

夏曲を作るためには、夏のイメージと

音のイメージをリンクさせる事が重要です

 

というワケで、まずは夏から何をイメージするか

考えていきましょう!!(。-`ω-)

 

私が考える『』のイメージは以下の通りです

 

・碧色の空、海

・なんかドキドキする!

・爽やか

・始まり(春)から比べてちょっと大人に……(*´ω`)

・あったかい(心が)

・元気になる!

・太陽ギラギラ!

 

……はい、こんな感じです

適当に色々あげましたが、勢いで書き出してみましょう!

 

【曲のイメージに結び付けよう!】

 

次に曲のイメージに結び付けます!

夏のイメージの中で、私が特に意識するのが

『碧色の空、海』

『なんかドキドキする!』

『始まり(春)から比べてちょっと大人に……(*´ω`)』

こちらの3つです!

 

これ全てに合致する曲の作り方は……

 

 

Gメジャーキーで作る事です!

 

 

……ちゃんと理由ありますからね!

 

碧色……というのは個人的な理由なのですが

Gメジャーキーの曲を聞くと碧色が見えるからです

共感覚……ってやつですね)

 

もちろん、これは共感できる人、できない人がいると思います

ただ、次の理由は共感できるはずです!

 

ちょっと大人に……』というイメージには

Gメジャーキーがピッタリなんです!

 

と、いうのも現在の音楽教育に理由があると考えています

小学校の頃、初めて音楽の授業で

ピアニカ(ハーモニカの方もいるかな?)を弾く時

恐らく弾くのは『Cメジャーキーの曲

 

白鍵だけを使った曲からスタートしますよね?

 

そして……

 

初めて黒鍵に触れるのはファのシャープ

つまりGメジャーキーの曲だと思います!

(ハーモニカの場合は知りません、ごめんなさい……)

 

そうなんですよ、Gメジャーキーというのは

【ソラシドレミファ#ソ】で構成されていまして

シャープがファの1つだけに付いているのです!

 

ファの#に触れた瞬間、ちょっぴり大人の世界に

足を踏み入れた感じしませんでした?(笑)

 

つまり、『ドキドキする』という感情にも

つながるんですね~!(*´ω`)

 

 

【Fメジャーより、Gメジャーキーが良い理由】

※ちょっとマニアックなお話いきます!

 

ここで、音楽経験者は疑問に持つ方も

いらっしゃるかもしれません

 

「同じく黒鍵が1つFメジャーキーでも良くない?」

 

 

Fメジャーキー

【ファソラシ♭ドレミファ】という構成で

シの1つだけに♭が付いているのです

 

……これ、確かにおっしゃる通りで

コードとかの勉強する前に作った夏曲は

Fメジャーキースタートで作りました

 

ですが、FメジャーよりGメジャーです!

これは、明確な理由があります!

 

ポイントは

ドミナントの倍音で考えた時

黒鍵の音がどの強さで出てくるか?』

 

この黒鍵を上手く使う事が

ちょっぴり大人になる』冒険心を表しています!

 

Gメジャーキーの黒鍵 ファの#は

■ドミナントのD7《レ・ファ#・ラ・ド》

■ドミナント代理のF#m7(♭5)《ファ#・ラ・ド・ミ》

と、重要なドミナントコード・その代理で

比較的強い倍音で登場してきます

(分からない方は、とりあえず

「そうなんだ~」と思っていてください)

 

一方、Fメジャーキーは

■ドミナントのC7《ド・ミ・ソ・シ♭

■ドミナント代理のEm7(♭5)《ミ・ソ・シ♭・レ》

ドミナント代理でのシ♭は倍音上、比較的強いですが

ドミナントでは、他と比べると弱まります

 

ドミナント代理のⅦm7(♭5)

曲中の登場回数は少ないため、Ⅴ7を重視して考えると

わずかな差ですがGメジャーキーの方が良いと思うのです!

 

 

【キーを決めたら次は……】

様々な理由がありますが、とりあえず

Gメジャーキーで曲作りをする事で

夏のイメージにピッタリ合うとわかりました!

 

続いては、曲のテンポも夏を意識しましょう!

 

ここで夏のイメージ

『太陽ギラギラ!』『元気になる』

使っていきましょう!

 

はい、アップテンポですね!(笑)

 

……もしくは、スローテンポでも

“ハネ”のリズムで作ると、明るさを出せます!

 

どちらにせよ、ドラムを聞くだけで

気分が前向きになるようなリズムを組んでいきましょう!

 

【キー・リズムが決まったら】

ここからは、メロディとコード、どちらが先か

人それぞれになってくると思いますが

 

今回はコードから考えます

 

ここで、Gメジャーキーでコード組みを行う時

夏を描く重要な2つのコードをお伝えします!

 

それは、C9F#m7(♭5)です!

 

まずC9からご説明します

いわゆるテンションの9thを入れたコードですが

9thはテンションの中でも使いやすい部類に入ります

(これも倍音に関係しているのですが、今回はカット!

いや、すっごく重要なお話なのですが……)

 

9thを重ねると、サウンド全体がパッと晴れやか

キラキラとした印象になると思います!

(テンション……って言われる理由が分からないくらい)

 

この9thをGメジャーキーの

サブドミナントCに重ねていきます!

 

サブドミナントに重ねるのがポイントで

いわゆる「ヨンゴーサンロク」のように

派手なサビの頭は、サブドミナント始まりが効果的

そこに9thを重ねてあげると更にサビがキラキラ!

 

まさに『太陽ギラギラ!』なのです(笑)

 

続いてF#m7(♭5)

ダイアトニックコードなので

不思議なコードでは無いはずですが

このコードを用いる事が、Gメジャーキーを

夏曲にする最大の理由になっているのです!

 

Ⅶm7(♭5)は、他のダイアトニックに比べ

音の間隔が一番詰まっているコードです

 

5度の音を♭にしてしまっているせいで

かな~り不安定な状態になっています

 

更にF#m7(♭5)になると

前述したようにファの#がルート(基音)に

なっているため、ちょっぴり大人感も出ます

 

ん……?

 

かなり不安定で、ちょっぴり大人?

 

 

ここから導き出されるのは「思春期」「青春」

といったワードではないでしょうか?(。-`ω-)

 

人生で言うと第2ステージ!

 

季節で第2ステージ夏!

 

 

つまり、Gメジャーキーにおける

F#m7(♭5)なのです!

(最近、大真面目にこの理論を考えていました笑)

 

先ほど、Ⅶm7(♭5)は曲中に

あまり出てこないというお話をしました

 

ここもミソで、F#m7(♭5)が曲中で

ちょびっとだけ出てくる……というのが

まさに、ちょっとだけ大人になって

でも、まだまだ大人になりたくない

 

まるで、夏が終わってほしくない……

という気持ちのような、あの切なさ

音で表現する事ができるのです!

 

すごいでしょ、この理論!(笑)

 

【実際のコード進行を見てみよう!】

昨年作曲しました『シエル』という楽曲のコードを見てみましょう!

 

♪イン①

│G・・・│・・・・│・・・・│・・・・

♪イン②

C9・・・│Bm7・・・│Em7・・・│A7・・・

│D7・・・│Dm7・・・│Gsus47・・・│G7・・・

★イントロはGメジャーキーをアピールして

ギターで盛り上げ、一気に世界を夏へ持っていきます!

イン②の冒頭がC9なのが、まさに『夏のギラギラ』ですね!

(Cadd9と捉えてもいいかもです!)

 

♪Aメロ

│CMaj7・・・│・・・・│Bm7・・・・│・・・・

│Em7・・・│D7・C#m7(♭5)・│CMaj7・・・│D7・・・

│Am7・・・・│・・・・│D7・・・・│・・・・

│Bm7・・・│・・・・│Em7・・・│E7/G#・・・・

★Aメロはこれまた大人なCMaj7スタート

D7もしっかり使って

ちょっぴり背伸びしたファの#を聞かせていきます!

 

♪Bメロ

│Am7(9)・・・│Cm7/D・・・│GMaj7・・・│Dm7(♭5)/E・・・・

│Am7・・・│CMaj7/D・・・│D7・・・│E♭Maj7・F7・│F#dim

★Bメロはボサ風進行♪ これも夏っぽいよね!

そしてサビ前はF#dim!F#m7(♭5)のイトコぐらいの存在……笑)

思春期にも似た不安定で夏の時間が過ぎていく切なさを感じさせます!

 

♪サビ

│G・・・│Am7・・・│CMaj7・・・│F#m7(♭5)・B7・

│Em7・・・│Am7/G・CMaj7(13)/G・│Dsus47/G・D7/F#・Dm7/F・G7・

C9・・・│Cm・・・│Bm7・・・│B7・Bm7(♭5)・

│CMaj7・・・│C9・・・│Gsus47(9)・・・│G・・・・

★サビは前半と後半の回し方をあえて変えています!

前半4小節目のF#m7(♭5)⇒B7とツーファイブ的な動きで

しっかりファの#を響かせて、切なくしていきます!

 

そしてD7を鳴らしつつDm7/F⇒G7の動きでF#をあえて解除!

サビ後半の頭、C9のキラキラ感を最大限に生かします!

イメージは「夏が過ぎていくのが切ない……でも、でも!

まだ少年少女のままで、この夏を楽しみたいんだ~ワァ~!」

という感じかな?(笑)

 

その後のCmというマイナーコードに持っていくあたりもポイントで

「でも時間はやっぱり止められなくて……切ないよ~」となります(笑)

 

夏は情緒不安定です(笑)

夏曲のポイントは、基本、飛び切り明るく!

でもその中に不安定という切なさを入れていくというのが

大きなポイントになると思います!

 

【歌メロディのポイント】

コードが組めたら歌メロディ!

……といっても実際には、同時並行で進めるので

同時に出来上がってくるのですが

 

あえてお伝えすると

半音下降をサビに多く混ぜる……ですかね

 

これは無意識にやっていたのですが

どうも周りの方からの情報もあって

半音移動のフレーズは良メロ

 

特に半音下降切なさを演出するっぽいです

 

これは色々研究中なので

今回みたいに理論だったら

改めてご紹介します!

 

 

【アレンジは……?】

 

楽曲アレンジはもちろんご自由ですが

王道を行くとなると王様、ピアノ様を使いましょう(笑)

 

ピアノの響きって、なんか夏をイメージさせるんですよ!

特にバンドサウンドにピアノが混ざるとその傾向が強いです!

EQなんかで、高音域の響きをキラキラさせちゃうのがおススメ!

 

後は、前回のブログの様にマラカスを入れたり

アコギを入れるのも良いでしょうし

スチールパンも南国の雰囲気があっていいですよね!

 

おきなわんで三線もいいかも!

 

どちらかというと自然な楽器を中心に!

ただ、アクセントでアタック潰したサイン波

アルペジオ混ぜたりしても綺麗ですよね~!

 

色んな夏曲が出ているのでプロの曲を

参考にするのもいいですね!

 

今、個人的におススメはこの曲↓

佐咲紗花さん『Atlantico Blue』

 

この曲とか、めっちゃアレンジ綺麗で夏っぽくて素敵ですよ!

 

 

さてさて、長々と書いていきましたが

せっかくの夏ですので、皆さん

夏曲を書いてみてはいかがでしょうか~(≧▽≦)